宝塚宙組全国ツアー「風と共に去りぬ」
2004-10-17


@神奈川県民ホール(ソワレ)

宝塚の伝統、「風共」に行ってきました!いや〜、「宝塚グランドロマン」ですよ。いやがおうにもドキドキします。
同行は最近すっかりヅカづいてるF嬢なわけですが、午前中になっても待ち合わせの話題が出ないので「もしや…」と思ってメールと着信入れてみたら案の定忘れてた模様(笑)電話して良かったー。
神奈県といえば駅から遠くてしかも迷ってたイメージだったんですが、みなとみらい線なんてものが出来て徒歩5分くらいになって驚きでした。近いっていいなぁ。

さて、和央ようかさんのアナウンスで本編開始。
スカーレットの哀願を振り切って出て行くレット。そしてタラでのスカーレットと舞台は移り変わるのですが…。
そのタラのスカーレットの衣装のあまりの豪華さ・巨大さにびっくりです。花總まりさんが細くて頭が小さいので、なんというか衣装の上に頭が乗ってるような感じで…。

本編はハナちゃんのスカーレットが思ったよりもハマってて、たかちゃんのバトラーも思ったよりも格好良くて、嬉しい驚き。面白かったです。
花ちゃんのイメージだといかにも「娘役」ってのが得意技なのかなーと思ってたら、正直クリスティーヌよりもこっちのが全然良かった。低めの声で気の強い台詞の方が素敵。
たかちゃんは黒燕尾の着こなしが格好良くて、後半の嫉妬に狂うバトラーの辺りから最後の出て行くシーンまでがとても良かった。「無頼漢」もちゃんと演じられる人なんだなぁと。

しかし馬車のシーンでは笑いのスイッチが入ってしまい、堪えるのが大変でした。あれ、もう少しどーにかならないもんだろうか。
その後突然愛国心に目覚めたバトラーが志願兵になり、集団でガンダンスするシーンでは思わず背後にホーチミン像を探してしまったり(笑)
個人的に好きだったシーンは、あなたと私は鏡同士なスカーレットIIの登場シーンと、酔い取れるバトラー、去ってゆくバトラーかな。
スカーレットIIの初嶺麿代さんは男役の方なんですね。確かに歌い始めると男だった(笑)でもそれが妙に役とハマってて良かったんじゃないでしょうか。

しかし、おぼろげな記憶だと、映画版は確かバトラーに去られて何もなくなってしまったスカーレットが「いいえ違うわ、私には故郷があるじゃない!そうよ、タラへ行こう!」♪チャララ〜ラ〜…とあのテーマ曲がかかって終わった気がするんですが、あのシーンのヴィヴィアン・リーの美しさと壮大なテーマ曲で色々騙されてたんだなってのがよくわかりました。
何の解決もできてないのに「タラへ行こう。そこで考えよう」「明日は明日の風が吹くわ」……それでいいのかスカーレット。うん、そういう人なんだろうけどね。
アシュレに勝手に衣装を着せて、その衣装を愛してただけなんだわって台詞につい思い出す「LOVE PHANTOM」。♪万能の貴方の幻を〜 私の中に作ってた〜♪

そのアシュレは突然過去に生きる男になってしまうし。気持ちはわからんでもないが、こいつはやめとけよと。幸せになれる相手はバトラーだと思ってみるものの、スカーレットが気づいた時には遅いわけで。
メラニーとバトラーが果てしなく真人間に見えたなぁ。

そんなこんなな初「風共」。なんだかんだと申し上げてますが、面白かったです。今度は是非「スカーレット編」も見てみたいですね。

そうそう、神奈川楽日だったので、最後に宙組組長の出雲綾さんから簡単な挨拶が。そして神奈川出身のジェンヌさんの紹介があって、最後にたかちゃんから一言で幕。
それでも収まらない拍手にもう一度幕が開いて「明日私たちは千葉の君津市に移動するんですが、よろしかったら一緒に追いかけてきてください!」というなんとも一杯一杯で可愛い挨拶で終了しました。
全ツって初めて行ったんですが、毎回こうなのかな?ちょっと得した感じで嬉しかった。
[宝塚歌劇団]

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