歌舞伎座芸術祭十月大歌舞伎(夜の部)
2004-10-24


@歌舞伎座

3:40くらいに歌舞伎座に着いたんですが、一向に開場しない。
おやや〜?と思ってたら開演を30分勘違いしてました。
仕方ないので有楽町のビックカメラに行って、携帯の保護シート購入。
戻ってきたら開演5分前だった。ギリギリ。

・井伊大老
雀右衛門さんのお静が良かったな〜。幸四郎さんも正直熊谷陣屋より全然好きだ。新作歌舞伎のせいか台詞もちゃんと聞き取れた(笑)
二幕のお静と直弼の間が、始めはどことなくよそよそしかったのに、会話が進むにつれてどんどん近くなってくような感じだった。お静の焼きもち焼きがめっちゃ可愛い。それを嬉しそうに見てる直弼がまた微笑ましかった。
ひな飾り・はらはらと舞う粉雪と情景もイメージしやすく、美しくもしみじみとした哀しさ。切ない。

・実盛物語
仁左衛門さんかっこいー!腕切り落としの説明シーンとか、最後の馬上大見得は場内大盛り上がりの拍手喝采でした。いやもう、だって拍手したくなるもの。後ろの英語圏の人々もそこでは自然に拍手してましたね。この方も昼より夜の部のが良かった。
男寅くん可愛いんだけど、やっぱりこう、シリアスシーンで子ども入ってくると微妙に萎えるんだよな…。仕方ないのだろうか。
そんな感じで微妙に萎えつつも、左團次さんの瀬尾が孫の手柄の為に自らの首を落とさせるシーンでは感動。歌舞伎ってこういうどんでん返しなネタ多いですよね…。最後に実盛が自分が殺される時の想像話を嬉しげに語ってるのもなんだか切なかった。
先日のフランス人に続いて後ろの英語圏の人々は上演中煩くて、「お前らの国の劇場で異国人が上演中ベラベラ喋ってても不快に思わんのか」と正座させて問い質したい心境に。
でも小万に腕くっつけたら生き返ったシーンで「ファンタジー」って言ったのだけはおもしろかった(笑)
あと大向こうで馬に向かって「よっ!名馬!」ってのも笑いました。

・雪暮夜入谷畦道
私はどうやら菊五郎さんは立役の方が好きみたいです。声が好きなんだな。
火鉢で暖を取るシーンから笑いを取る直次郎さん。
丑松がチクろうと決意する辺り、再び「歌舞伎ってこの手のネタ多いよな〜」と思ってみたり。
二幕の三千歳さんとの死ぬ死なないののやり取りは、浄瑠璃との掛け合いが絵的にとても美しかった。でも岡っ引きに囲まれたらやっぱりさっさと逃げるんですね…。
全体的に雪の情景がきれいだったなぁ。叙情的で。内容は人情味溢れまくりの内容なんだけど(笑)

今月は昼よりも夜の方が面白かったな、私的に。
来月はどうしようか悩み中。12月は7月にいい感じだった段治郎さんがまた大抜擢の様子なので、とりあえず1回づつは見に行こう。週末観劇まみれの12月のどこに突っ込むか考えねば…
[歌舞伎]

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